麻疹(はしか)風疹(ふうしん)は、混合のMRワクチンを接種します。1歳になったら受ける予防接種で、無料で受けられる定期接種になります。
今回は、麻疹風疹の症状、麻疹風疹(MR)ワクチンの接種スケジュール、予防接種の内容についてご紹介します。
麻疹(はしか)ってどんな病気?
麻疹(はしか)の症状
麻疹(はしか)は、麻疹ウイルスが空気感染することでおこります。
ウイルスに感染後、約10〜12日の潜伏期間があります。その後、麻疹(はしか)の症状が出はじめます。
麻疹(はしか)の主な症状は
- 発熱
- せき
- 鼻水
- 目やに
- 発疹(ほっしん)
などです。
初めの3〜4日間は38℃前後の熱、せき、鼻水、目やになどが続くので、一見かぜのようにも思えます。一度熱が下がりかけたかと思うと、39〜40℃の高熱が出て、首筋や顔から赤い発疹が出はじめ、その後、発疹が全身へと広がります。
高熱は3〜4日で解熱し、次第に発疹も消えていきますが、発疹が消えた後もしばらく色素沈着が残ります。
麻疹(はしか)の合併症
麻疹(はしか)にかかると30%の確率で合併症を引き起こすことがあります。
主な合併症は
- 気管支炎
- 肺炎
- 中耳炎
- 脳炎
などがあります。
麻疹(はしか)にかかった人は、1,000人に1人の割合で死亡するといわれています。
風疹(ふうしん)ってどんな病気?
風疹(ふうしん)の症状
風疹(ふうしん)は、妊娠したときに抗体があるか検査をしたと思います。妊婦が妊娠初期に風疹(ふうしん)にかかると、先天性風疹症候群(CRS)と呼ばれる病気にかかり、心臓病、白内障、聴力障害などを持った赤ちゃんが生まれることがあります。
風疹(ふうしん)は、風疹(ふうしん)ウイルスの飛沫感染によって起こります。
ウイルスに感染後、2〜3週間の潜伏期間があり、症状は
- 発疹
- 発熱
- 首のうしろのリンパ節が腫れる
- せき
- 鼻水
- 目の充血
などがあります。
子どもの場合、発疹や発熱は3日ほどで治ることが多いので「3日はしか」とも呼ばれます。
風疹(ふうしん)の合併症
風疹の合併症は
- 関節痛
- 血小板減少性紫斑(しはん)病
- 脳炎
などが報告されています。
麻疹風疹(MR)ワクチンの接種スケジュール【定期接種】
麻疹風疹混合のMRワクチンは2回接種します。
- 1歳〜2歳の間に1回
- 5歳〜7歳未満の間に1回
1回目は1歳になったらすぐに接種します。2回目は、小学校入学1年前〜入学する年の3/31まで(保育園や幼稚園年長)の間に1回接種します。
麻疹風疹(MR)ワクチンの副反応
主な副反応として
- 発熱(熱性けいれん)
- 発疹
- かゆみ
- 関節痛
- 接種部位の赤らみ、腫れ、しこり
- リンパ節の腫れ
があります。小河童ちゃんも麻疹風疹(MR)ワクチン接種後、発熱、接種部位のしこり、腫れがありました。
発熱は20%程度、発疹は10%程度で現れるそうです。いづれも2〜3日程度でおさまります。
まれに重い副反応として、アナフラキシー様症状(ショック状態、じんましん、呼吸困難)、急性血小板減少紫斑病(紫斑、鼻血、口腔粘膜出血)、脳炎、脳症、けいれんなどが報告されています。
- こどものための予防接種のしおり(平成26年版)
- 麻疹・風疹びょうきとワクチン(武田薬品工業株式会社)
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