ヒブ(Hib)ってなに?
ヘモフィルス-インフルエンザb型菌による感染症です。インフルエンザb型菌や、ヒブ(Hib)という略称で呼ばれています。名前が「インフルエンザ」と付いていますが、冬に流行するインフルエンザとは異なります。
5歳未満でヒブ(Hib)に感染することが多いのですが、生後4ヶ月〜1歳までの乳児が過半数を占めています。
ヒブ(Hib)の主な症状
- 中耳炎
- 副鼻腔炎
- 気管支炎
重篤な症状
- 髄膜炎
- 敗血症
- 喉頭がい炎
- 肺炎
- 化膿性
重篤な症状が起こった場合、3~6%が亡くなるとされています。
また、髄膜炎を起こしてしまった場合は、生存した20%にてんかん、難聴などの後遺症が残るといわれています。
感染経路
人から人に感染する細菌で、飛沫感染(咳やくしゃみ)または直接接触で感染します。
ヒブ(Hib)ワクチンの接種【定期接種】
ヒブ(Hib)ワクチンは不活化ワクチンです。
予防接種のスケジュール
標準スケジュール
生後2か月~7ヶ月未満の間に接種を開始します。ヒブ(Hib)に感染するのは1歳未満の赤ちゃんが半数を占めていますので、2ヶ月になったらすぐに接種するようにしてください。
予防接種後、4週間〜8週間の間隔をあけて、1歳までに3回接種します。3回目の接種後、7ヶ月〜13ヶ月の間に1回追加接種します。
標準スケジュールから外れた場合
生後7か月~1歳未満に接種を開始した場合
4週間〜8週間の間隔をあけて、2回接種します。2回目の接種後、7ヶ月〜13ヶ月の間に1回追加接種します。
1歳〜5歳未満に接種を開始した場合
1回接種します。
予防接種後、ヒブ(Hib)ワクチンの効果はどのくらいもつの?
0歳~1歳に接種した場合、ヒブ(Hib)に感染するリスクが高い5歳未満までは効果が持続することが期待されています。
ヒブ(Hib)ワクチンの副反応
- 発赤(42.4%〜45.9%)
- 膨張・腫れ(9.9%〜23.1%)
- しこり(13.9%〜21.5%)
- 疼痛・ズキズキずる痛み(2.5%〜9.1%)
- 不機嫌(8.5%〜23.0%)
- 食欲不振(4.1%〜13.2%)
- 発熱(1.6%〜4.1%)
※一部、こどものための予防接種のしおり(平成26年版)より引用・改変しています。
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