「魔の2歳児」なんて言葉があるくらいなので、イヤイヤ期は2歳くらいからだと思っているママは多いのではないでしょうか。毎日泣いてばかりだった赤ちゃんが、ひとりで歩けるようになり、授乳もなくなって少し楽になってきたかなと思った頃にソレはやってきます。
「これってイヤイヤ期なの?」まだ1歳半なのに、2歳前なのにと、戸惑っているママは多いのです。
我が家のイヤイヤ怪獣は1歳4ヶ月で出現!!
小河童ちゃんは1歳4ヶ月で「これはイヤイヤ期なのか!??」と思わせる行動が増えてきました。公園から帰るとき、お菓子がもらえないとき、地面に寝転がって「イヤ!イヤ!!」とジタバタしだしたのです。
なんでも「自分で!」とやりたがる1歳児で、靴下やズボンを自分で履こうとするけど、うまく履けなくて「ギャー!イヤーー(履けないぃぃ)!!」。イヤイヤしだす前に手伝おうとすると、手を払いのけられて「イヤーーー(手伝うな!自分でやるんじゃ)!!」。
思いどおりにいかないとすぐにイヤイヤ怪獣に大変身です。
1歳を過ぎて泣くことも減り、素直に言うことを聞いてくれるようになって「楽になってきたなぁ」と思っていた矢先に、イヤイヤ期という試練が訪れました。
1歳のイヤイヤ期の原因
赤ちゃんの頃は「ママ=自分」というように、自分自身とママは一緒だと思っていたのが、1歳になってくるとママと自分は別人で、考えていることも違うということに少しずつ気づきはじめます。
これをやりたいのに、まだ器用じゃないからできない。自分はこうしたいのに、ママが「ダメ」って言う。ママのいいなりではなく、自分自身で決めたいという思いが出てくるのが1歳頃です。それがイヤイヤ期と言われる「第一次反抗期」の始まりなのです。
まだ言葉で「〇〇がしたい」と言えない1歳の子どもはそれを伝えるのにイヤイヤと全身を使い自己主張をします。イヤイヤ期がおさまってくるのは、言葉が増え始める3歳ころだといわれています。
小河童ちゃんのイヤイヤ期が大変で、育児相談でいろんな人に相談したのですが、みなさん口をそろえて「言葉が出てくる3歳頃にはおさまるよ〜」と、おっしゃっていました。
魔の2歳よりも1歳のイヤイヤ期の方が大変!?
イヤイヤ期は、自我が芽生えてきたという「成長の証!」であることは分かっているんですが、どうしてもイライラしてしまいますよね。
実は「こどもチャレンジ」で「イヤイヤで困ることが多かったのはいつ?」というアンケートを取ったところ、1歳〜1歳半が45.7%、1歳7ヶ月〜2歳が31.4%という結果になりました。魔のイヤイヤ期といわれる2歳よりも1歳の頃のほうが、大変だったと感じるママが多かったのです。
2歳になるとイヤイヤのパワーはありますが、言葉が増えだすので、なにが嫌なのか伝えられるようになってきます。ですが、1歳はただ「イヤイヤ!」というだけで、なにが嫌なのか分からないためママも困ってしまうようです。
1歳のイヤイヤ期、6つの対処法
子どもの気持ちを受け止めてあげる
まず大切なことは、子どもの気持ちをしっかりと受け止めてあげることです。
イヤイヤの原因がわかっているのであれば、ママが子どもの代わりに「〇〇が嫌だったね〜」と声に出して言ってあげましょう。抱っこをして手を握り、子どもの持ちを受けてめてあげてください。
そうすることで、ママにわかってもらえたという安心感から、子どもは少し落ち着きを取り戻しママの言葉に耳を傾けてくれるようになります。
ママがイライラしてしまって「イヤイヤいう子は嫌い!」「そんなイヤイヤする子はうちの子じゃありません!」など、子どもを否定するような言葉を発してしまうと、子どもの自己肯定感が損なわれてしまいます。自己肯定感が低い子どもは将来、人との関わり合いを苦手とし引きこもりやアルコール、ギャンブル依存症など生きる上で困難が生じてしまいます。
ママがイライラしてしまっても絶対に、子どもを否定するような言葉だけはかけないようしてください。
時間に余裕を持つ
おむつを履くのも「イヤ!」洋服を着せようとして「イヤ!」いざ出かけようとするとベビーカーに乗るのも「イヤ!」お出かけの時間が迫り、イライラしてしまうことは多いです。
イヤイヤ期の間は予定通りには進まないものだと思って、時間に余裕を持って準備をしましょう。
お出かけの30分前には着替えを済ませ、予定時間の10分前に家を出るようにする。など早め早めの行動を心がけると、子どもがイヤイヤしたときにママ自身が落ち着いて対応できます。
ちょっとだけ手伝ってあげる
1歳代は「ズボンを履きたい」「積み木が積めない」など、やりたいことができなくてイヤイヤすることが多いです。
基本は見守ってあげていいのですが、何度やってもできずイヤイヤになりそうだなと思ったら、手を貸してあげましょう。途中まで手伝ってあげて「ズボンを上げる」「積み木を置く」など最後の部分をひとりでやれると、子ども自身も満足感を得ることができます。
小河童ちゃんは手を出されること自体を嫌がっていたので、バレないようにそーっとズボンをあげたり、積み木のバランスを整えたりしてあげていました。
自分で選ばせる
ママの言うことはなんでも「イヤーー!」のイヤイヤ期。それなら自分で選ばせてあげましょう。
洋服を着るのがイヤなら「ピンクの服と青の服どっちがいい?」と、どちらを選んだとしても大丈夫なものを提示してあげます。自分で選べたことで、子どもは満たされた気持ちになります。
イヤイヤの原因となる可能性があるものを取り除く
ズボンが履けなくてイヤイヤ、積み木が積めなくてイヤイヤなど成長段階におけるものは、できるだけやらせてあげてください。失敗をくり返しながら、少しずつできるようになっていきます。
ママが触ってほしくないもの、やってほしくないことは、触らせない環境にすることです。触ってほしくないものは隠しておく、手の届かないところに置くなどしておきましょう。あそびだしてから取り上げるとイヤイヤになってしまうので、初めから与えないことが大切です。
子どもから離れてひとりになる
相手をする中で、イヤイヤが続きママがイライラしてきたら、思いきって子どものそばを離れましょう。安全な場所であれば、ちょっとくらい放置しても大丈夫です。「洗濯物干してくるね〜」「食器洗ってくるね〜」など、声かけをしてから離れます。
頑張って付き合って、ママがイライラして怒鳴ってしまうようなら、子どもから一度離れて落ち着いたほうが子どものためです。
1歳のイヤイヤ期は、イヤイヤしているうちになんで自分がイヤイヤしているのか途中でわからなくなっていることが多いのです。ママの反応が面白いし、構ってくれるからなんとなくイヤイヤを続けている場合もあります。ママが離れるとイヤイヤをやめて、またすぐに機嫌よくあそびだすということがよくあります。
1歳でもうイヤイヤ期!? 困ったイヤイヤの6つの対処法と原因まとめ
上にあげた6つの対処法は、我が家で実践していたものです。
「子どもの気持ちを受け止めてあげる」と言われても、急いでいるときはイライラしてしまってそんな余裕はないんですよね。だからこそ、時間に余裕をもつことが大切なんです。
ママがイライラしてヒートアップしてしまうと、子どもはママ殺気に気づいてイヤイヤがひどくなってしまいます。
子どもの「やりたい」という気持ちを尊重してあげて、できない部分をちょっとだけお手伝いしてあげる。とっても大変なことです。
子どもは、できないながらもチャレンジすることで、自分ひとりでできるようになってきます。2歳になったときは、自分でできるようになっているので「できない! イヤー!!」がなくなっているかもしれません。また違う「イヤ!」が出てきますが……。そうやって子どもは成長していきます。
2歳になったばかりの小河童ちゃんは、自分でお着替えも靴も履けるようになったので、着替えている間にお出かけ準備ができるので楽ですよ。
1歳の子どもは脳がグングンと発達している時期。でもまだ体が思うように動いてくれない。
イヤイヤ期が大変だった子ほど、ママにいっぱい手をかけてもらっているので、いい子に育ちます! ママの頑張った証が子どもの成長に現れます。まわりの子どもたちをみて、それを実感しています。
イライラしてしまうことは多いけど、ママは子どもの成長のサポートをしてあげてくださいね。
コメント
気の強い子供には困りますね。
コメントありがとうございます!
子どものイヤイヤ期は誰もがとおる道です。おとなしいと思っていた子どもでも、イヤイヤ期のパワーはすごいですよ(笑)