「毎日のご飯作り、栄養のバランスを考えて……」って、とっても大変ですよね。
今回は「食事バランスガイド」を参考に1歳、2歳の幼児食の栄養バランスの取り方、食事の量を「エネルギー源」「たんぱく質源」「ビタミン・ミネラル源」の栄養素別にご紹介したいと思います。
食事バランスガイド
「栄養をバランスよく」と言われても分かりにくいので、平成17年に厚生労働省と農林水産省が共同で「食事バランスガイド」を作成しました。
食事バランスガイドはコマをイメージした絵を使って、栄養バランスのいい食事と量を表したものです。
コマは上から「主食」「副菜」「主菜」「牛乳・乳製品」「果物」のグループに分かれていて、それぞれ1日にどのくらいの量をとればいいのかを表しています。
大人の場合は年齢や性別、活動量によって摂取カロリーが変わってきますが、おおよそ2,2000kcalを摂取するために必要な1日の食事の量が描かれています。
1歳〜2歳の子どもの食事量の目安
対する子ども(1歳〜2歳)の食事の量の目安は
とされています。
バランスよく食事をするとコマは安定して回りますが、どれかが欠けてしまったり、多く取りすぎてしまったものがあるとコマが倒れてしまいます。
栄養バランスのよい食事は理想的ですが、1歳、2歳の子どもは食べムラが多く「ご飯しか食べない」「野菜を食べてくれない」など、ママを困らせてしまうことがよくあります。そんなときは1日、2〜3日単位で栄養のバランスが取れていれば大丈夫です。
1日の食事量の目安(1歳〜2歳)
体が大きい、小さいなど食べる量には個人差があります。子どものようすを見て、食べる量を調節してあげてください。
エネルギー源(体温をつくり動く力になるもの)
エネルギー源は、食事バランスガイドでは「主食」「菓子・嗜好品」にあたります。
1歳〜2歳の子どもが1日にとる目安の量は以下のとおりです。
穀類 | ご飯(100g) 子ども茶わん1杯 | |
---|---|---|
ゆでうどん(120g) 1/2玉 | ||
食パン(45g) 1枚 | ||
いも類 | じゃがいも(30g) 中1/3個 | |
砂糖 | 砂糖(5g) 大さじ1/2 | |
油 | 油類(10g) 大さじ1 | |
菓子 | せんべい(20g) 2枚 |
たんぱく質源(血や筋肉になるもの)
エネルギー源は、食事バランスガイドでは「主菜」「牛乳・乳製品」にあたります。
1歳〜2歳の子どもが1日にとる目安の量は以下のとおりです。
卵類 | 鶏卵(25g) 1/2個 | |
---|---|---|
牛乳・乳製品 | 牛乳(250g) 子ども用のコップ2杯 | |
魚類 | 魚(30g) ※魚or肉どちらかで30g | |
肉類 | 肉(30g) ※魚or肉どちらかで30g | |
大豆製品 | 豆腐(50g) 1/6丁 |
魚類と肉類は、どちらかで30g取れれば大丈夫です。
ビタミン・ミネラル源(体の調子をととのえる)
ビタミン・ミネラル源は、食事バランスガイドでは「副菜」「果物」にあたります。
1歳〜2歳の子どもが1日にとる目安の量は以下のとおりです。
緑黄色野菜 | 緑黄色野菜(90g) 例……にんじん(20g)、かぼちゃ(20g)、小松菜(50g)2株 | |
---|---|---|
そのほかの野菜 | そのほかの野菜(120g) 例……キャベツ(40g)1枚、たまねぎ(30g)1/4個、レタス(20g)1枚 | |
果物 | 果物(100g) 例……みかん(100g)中1個 |
子供の栄養バランスと食事の量【1歳〜2歳】まとめ
今回あげた栄養バランスは、あくまで理想的な食事です。
1歳、2歳の子どもは、ママがどんなに頑張って料理を作っても「食べてくれない!」ということはよくあります。3回の食事で補えなかった栄養素をおやつで補給するなどして、栄養バランスを整えてあげましょう。
お友達といっしょに食べたり、外で食べたりすることで、今まで食べなかったものを食べるようになることがあります。
かたよった食事をしていると栄養バランスが取れているか心配になると思いますが、神経質になりすぎずに、まずは「楽しい食事」を心がけてみてください。パパやママがおいしそうに、楽しく食べていると「私も同じものを食べてみたい!」と思ってくれることもあります。
1歳、2歳の子どもは「食事=楽しいこと」と覚える時期でもあります。食べないからといって無理やり食べさせたり、怒ったりせず「ご飯を食べたい!」と子どもが思ってくれる環境を作ってあげてくださいね。
- よこはま子育てガイドブック「どれどれ」
- 厚生労働省「食事バランスガイドについて」
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