1歳の頃の小河童ちゃんは好き嫌いが多くて、野菜やお肉、魚をほとんど食べない子でした。
白いご飯が大好きで食べるのは白ご飯ばかり……。ご飯に野菜を混ぜてみると「白ごはん!!」と怒りだします。
そんな小河童ちゃんも2歳になって、野菜も肉も魚もなんでも食べてくれるようになりました。子どもが野菜嫌いで悩んでいるママのために、「我が家流野菜嫌い克服法」をご紹介します。
味が嫌いで野菜や肉、魚を食べてくれない
味が苦手で野菜や肉、魚を食べてくれない子どもは多いと思います。
特に「苦味」「辛味」「酸味」を子どもは嫌うことが多いです。この3つの味は、腐敗や毒のような体によくないものと似ている味なので、本能で嫌がります。
パパやママはピーマンをいつごろ食べられるようになりましたか? 私は大人になってからです。それまでは、ハンバーグに細かくなって入っているピーマンも食べられませんでした。
親としては好き嫌いなく食べて欲しいけど、小さい子どもにとって「なんでも食べる」というのは難しいことなんです。
先日、保育園のランチ交流に行ってきたのですが、保育園の子どもたちはほとんど残さずに全部食べてしまうんだそうです。
小河童ちゃんに少しもらって食べてみると、スープはコーンの味がしっかりと出ていておいしい! 主菜もしっかりと味が付いていました。子どものご飯は「薄味」と思っていたのですが、大人が食べてもおいしいくらいしっかりとした味でした。
でもそれは、塩や醤油で味付けした濃い味ではなく、素材の甘みがたっぷりと出た味でした。子どもは「甘み」や「旨み」のあるものが好きです。
だしをしっかりととって、素材の甘みを活かした「濃い味」にすると子どもも食べやすくなります。クセのある野菜や魚は、だしの味でごまかしましょう。
もし、近くの保育園でランチ交流など、保育園の給食が食べられる機会があれば参加してみてください。味付けや料理の参考になりますよ。
野菜や肉、魚を口から出してしまう
小河童ちゃんは2歳になるまで肉や魚は食べられませんでした。口には入れるのですが、5分くらい噛み続けて「ベェーッ」と出してしまいます。
ですが、2歳を過ぎて奥歯が生えそろってから、ちゃんと噛んで飲み込めるようになりました。
子どもが野菜や肉、魚を食べられない原因のひとつに「噛み切れない」ということがあります。噛んですり潰せないと食べにくいので、それを食べることが嫌になってしまいます。
離乳食を思い出してみてください。まだ歯の生えていない赤ちゃんは野菜を小さくしたり、やわらかくしてあげていましたよね。
離乳食を完了したからといって、まだ歯が生えそろっていない子どもにとって固いものや弾力のあるものは食べにくいのです。モグモグして「ベェーッ」と口から出してしまうのは、固さが合っていないのかもしれません。
やわらかすぎると噛むトレーニングにならないので、少し小さくしたり、歯で潰せるくらいの固さにしてあげると子どもも食べやすいと思います。
つまみ食いで味や食感になれよう!
料理を作っていると、小河童ちゃんは「なにしてるの?」と興味津々で、料理中だとわかると「おなかすいた!」と食べ物を要求してきます。
お菓子はあまりあげたくないし、かといってあげないと大騒ぎするし……。そこで、冷たいものが好きな小河童ちゃんに、ブロッコリーを茹でて冷凍したものを渡してみました。すると、テレビを見ながらポリポリと食べているではないですか!
それから、「おなかすいた!」「なにしてるの?」と言ってきたら「食べてみる?」と、調理中の生でも食べられる野菜をあげていました。初めはクセが少ないにんじんやキャベツなどをあげて、慣れてきたらネギやゴーヤなどの「食べられないだろうな」という野菜もあげてみると「からい!」「にがい!」と言いながらも食べるようになりました。
でも、いざ料理した野菜を食卓に出すと食べないんです。料理済みの方がおいしいはずなのに……。
苦手な野菜を克服するには、子どもが興味を持っているときがチャンス!
初めのうちは、つまみ食いをしても吐き出すことが多いと思います。要は「慣れ」です。
料理もそうですが、食べないからといって諦めずに出し続けること。ある日突然、気が向いて食べてくれることがあります。食べたら思いっきりほめてあげましょう!
我が家みたいに生野菜はハードルが高いので、調理済みの野菜から始めるといいと思います。
一緒に料理を作る
我が家はキッチンにベビーゲートはつけず、いつでも小河童ちゃんが入ってこれるようになっています。(触ってほしくないもの、危険なものは手の届くところに置かないように注意しています)ママが料理している姿を間近で見ることができる環境です。
いつも近くてみていた小河童ちゃんが、2歳ごろから「やりたい!」と言ってくるようになりました。おもちゃの野菜でやらせようとするのですが、ダメ……。本物がいいらしいんです。
仕方ないので、椅子に座らせておもちゃの包丁でやわらかく茹でた野菜や薄く切った野菜を切ってもらうことにしました。もちろん、野菜はグチャグチャになります。
もったいないので「食べてみる?」と聞くと、全部食べてしまいました。子どもにとって、自分でやったものは”特別”なんです。
サラダなら、キャベツをちぎってもらったり、盛り付けを手伝ってもらったり。卵の殻をむいてもらう(冷蔵庫で冷やしておくとむきやすいです)なんてこともできます。
一緒に料理をすることで、食材にも興味を持ち食育になる!
ベランダで家庭菜園もいいですね。お水をあげたり、話しかけてみたり。野菜に興味を持ってくれます。
かわいく、きれいに盛り付ける
これは保育園の先生に教えてもらったのですが、料理は見た目が大事!
かわいかったり、きれいに盛り付けてあると子どもも興味を示します。大人も、きれいに盛りつけてある料理はおいしそうに見えますよね。
料理が苦手なママでも、のりパンチでおにぎり顔を付けてあげるだけでもかわいく見えます。
野菜の絵本を読み聞かせ
野菜嫌いの子どもは、まず野菜に興味を持ってもらうことが大切です。野菜の絵本はたくさんあるので、子どもの好きな絵本を探してあげましょう。
「あっ! にんじんさんだー。〇〇の絵本に出てきてたね。食べてみる?」など、話しかけてあげると子どももイメージしやすくなります。
野菜嫌い克服! 1歳、2歳の子どもの好き嫌いをなくす6つの方法まとめ
子どもが野菜嫌いで悩んでいるママは多いと思います。
栄養が心配なら、野菜を混ぜたお菓子をおやつにあげましょう。パウンドケーキやホットケーキなど、子どもが好きなおやつにすりつぶした野菜を混ぜ込みます。我が家も野菜を食べてくれなかったときは、この方法で乗りきりました。
もし、野菜を食べたら「すごいね!」「ママうれしい!」とたくさん褒めてよろこんでください。ママがよろこぶと、子どももうれしくなって「ママのよろこぶ顔が見たい!」と、頑張って野菜を食べてくれるようになるかもしれません。
「好き嫌いせずに食べなさい!」と怒ると、子どもは「食事=怒られる」となって食べるのが嫌いになってしまいます。子どもが野菜を嫌いなのはあたり前だと思って、子どものペースに合わせて進めてあげてくださいね。
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