「うちの赤ちゃん、泣かなくていい子」
「抱き癖がつくから、泣いてもすぐに抱っこしない」
ちょっと待ってください!
あなたの赤ちゃんは、本当に大丈夫ですか。
自分ひとりでなにもできない赤ちゃんは「ママ、助けて〜」と泣くのは当たり前。
ママにとって泣かない赤ちゃんは助かるけど、赤ちゃんに我慢をさせていませんか?
実は、私自身もサイレントベビーだったそうです。親は「全然泣かないから楽だった〜」と言っていましたが、常に生きづらさを感じて過ごしていました。
今回はサイレントベビーとは何なのか、原因や特徴を紹介したいと思います。
もしかして、これって……サイレントベビーの特徴
サイレントベビーを持つママは、自分の赤ちゃんがサイレントベビーだということに気づいていない人が多いのです。
病院の先生に指摘されたり、ほかの赤ちゃんの様子を見て初めて、自分の子がサイレントベビーだということを認識するそうです。
それでは、サイレントベビーといわれる赤ちゃんの特徴とはどういったものなのでしょうか。
などがサイレントベビーの特徴とされています。
サイレントベビーになる原因
私たちの母親の世代は「抱き癖はよくない」という育児法が主流でした。
そのせいで、ママに対して「泣いてもすぐに抱っこしちゃダメ」「抱き癖がつく」と間違った育児法を押し付けてしまう人もいます。
「抱き癖」という言葉が頭に残り、泣いている赤ちゃんを見ても抱っこをしないようにしているママもいるかもしれません。
赤ちゃんはママのぬくもりを感じられるお腹の中から出てきて、とても不安なのです。
ママのぬくもりを必要として「抱っこしてほしい」と泣いても、抱っこをしてもらえないと赤ちゃんは泣くのを諦めてしまいます。
おむつを替えて欲しいと泣いても、暇だからあそんで欲しいと泣いても相手をしてくれないなどのスキンシップ不足。
泣くと怒鳴られたり、叩かれたりすることで泣くことを諦めてサイレントベビーとなってしまう赤ちゃんもいます。
ママにとって泣かない赤ちゃんは育てやすいので、「抱き癖をつけなくてよかった」と思うかもしれません。
ですが、サイレントベビーの赤ちゃんは不安な気持ちをグッと我慢していることを忘れないであげてください。
将来は困難ばかり
ママに抱っこしてもらえず、サイレントベビーになってしまった赤ちゃんは成長してから心の問題が生じてしまうことがあります。
赤ちゃんは「泣いたら助けてくれるママがいる」という安心感を得て、親子の信頼関係を築いていきます。
親子の信頼関係が築けているかどうかは、社会へ出たときの人との信頼関係に繋がっていきます。
親子の信頼関係を築けずに育った子どもは、他人を信頼して人と関わり合うことが困難になってしまうのです。
そして、サイレントベビーとして育てられた赤ちゃんは、自分の「存在意義」を見失ってしまいます。
精神的に不安定になり、不登校や家庭内暴力、薬物やアルコール・ギャンブル依存などの依存症になってしまうこともあります。
私もサイレントベビーでした
私自身、サイレントベビーだったみたいなのですが、実際に不登校になりました。人が嫌いで、友達や社会に出ても人を信用できず、生きていくのがとても大変でした。
依存症にもなりました。お酒が飲めなかったので、アルコール依存症にはならなかったのですが、もし飲めていたらと思うとこわいです。きっと社会復帰できていなかったでしょう。
今は大人になって、母とは親子の信頼関係を改めて築きなおせたので、少しずつですが人間関係を構築できるようになってきました。
それでもまだ、人との関わりは苦労しています。
心配しすぎなくても大丈夫!
冒頭から、ママを脅かしてしまうような言葉を並べてしまいましたね。
ごめんなさい。
こういうふうに書くと、真面目なママは「泣いたらすぐに抱っこしないと、サイレントベビーになってしまう!」と追い詰められてしまうかもしれません。
私もそうでした。
家事をしている最中に泣いたらすぐに走って赤ちゃんに駆け寄り、抱っこをしていました。
布団に下ろすと泣くので、1日中抱っこ。
泣いたらすぐに抱っこしないと、サイレントベビーになってしまうんじゃないかという強迫観念に駆られていました。
でも、実際はそんなに心配しなくてもよかったんです。
家事をしていて、どうしても手が離せないときやミルクを作っている間など、泣いていても「ちょっと待っててね」と声をかけてあげましょう。
スマホやテレビに夢中になって、泣いている赤ちゃんを5分、10分も相手せずに放っておくのがいけないのです。
2人目、3人目の赤ちゃんを育てているママはすごいですよ。
泣いていても、家事をしながら「まだ大丈夫〜」と余裕。
泣き方が変わるとおんぶをして、家事をしています。
泣いている間はただ放置しているのではなく、声をかけたり赤ちゃんを覗き込んだりしてちゃんと見てあげています。
すぐに抱っこをしないけど、サイレントベビーではありません。
ちゃんと赤ちゃんを気にしてあげる、見守っていてあげることが大切なのです。
サイレントベビーの治し方
サイレントベビーになってしまった赤ちゃんの治し方は簡単です。
たくさん抱っこしてあげるたったこれだけ。
赤ちゃんの欲求に応えてあげてください。
そして、ママのぬくもりで赤ちゃんを安心させてあげてください。
月齢が低い赤ちゃんは、たくさん抱っこしてあげると1週間ほどで改善が見られることがあります。
月齢が上がってくると少し時間はかかりますが、サイレントベビーの症状は減ってきます。
抱っこは赤ちゃんだけではなく、大きくなった子どもにも効果があるといわれています。
不登校の子どもを抱きしめてあげる、抱きしめるのが難しければ背中をさすってあげるなどのスキンシップをとることで、自分自身の存在意義を認識して自立をしていけるそうです。
子どもはいくつになっても、ママの愛を確かめたいんです。
抱っこをしてあげると今まで泣けなかったぶん、とてもよく泣くようになります。
そこで「やっぱり抱き癖はよくないんだ」と思わず、抱っこし続けてあげてください。
赤ちゃんは自己主張を認められてうれしいのです。
たくさん抱っこをして存在意義を認めてあげると、自己肯定感が生まれて、やさしく自立した本当の意味でのいい子へと育ってくれます。
サイレントベビーまとめ
いかがでしたか、サイレントベビーの原因、対処法、特徴、将来どうなるかをご紹介しました。
赤ちゃんがサイレントベビーにならないために、たくさん抱っこして、たっぷりの愛情を注いであげてください。
とはいえ、そんなに心配しなくても大丈夫!
赤ちゃんが泣いているのに、スマホやテレビに夢中になって抱っこしてあげない。それがいけないんです。
赤ちゃんのことを気にかけて声をかけてあげていれば、少しくらい泣かせたままでも心配はいりません。
ちゃんと愛情を注がれて育った子どもは、自己肯定感が高く、困難を乗り越える力を身につけます。
小河童ちゃんは、私が気にしすぎて常に抱っこをしていたので、とっても自己肯定感の高い子に育ちました。自分大好き(笑)、そして、立ち直りが早いです。
私は、自分が嫌いだったので、自分大好きな小河童ちゃんがうらやましいです。
小学生、中学生の子どもでも、遅くありません。もちろん大人になってからでも。子どもやパートナーが不安を感じているときは、ギュッと抱きしめてあげてくださいね。
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